エンパスとは?エンパス体質の特徴や顔つき、HSPとの関連性

近年、「エンパス」という言葉がスピリチュアルや心理学の分野で広く使われるようになってきました。人の感情を深く受け取りやすい体質を指して使われることが多く、「生きづらさを感じやすい」「疲れやすい」などの悩みとともに語られます。また、HSP(Highly Sensitive Person)との違いや共通点が語られることも増えています。本記事では、エンパスとは何か、その体質的な特徴や顔つきといった外見的傾向、HSPとの関係性について詳しく解説していきます。
エンパスとは何か?
エンパス(Empath)とは、英語の「Empathy(共感)」に由来し、「他人の感情やエネルギーを深く感じ取ってしまう人」を意味する言葉です。相手が何も言葉にしなくても、表情や雰囲気、空気感からその人の内面を察してしまうような性質があり、スピリチュアルな文脈では「共感力が非常に高い魂」として語られることもあります。
エンパスの人は、単に相手の気持ちを理解できるというレベルを超え、自分の中にその感情を「取り込んでしまう」ほど敏感な傾向があります。そのため、人混みや職場の人間関係、感情の起伏が激しい相手との接触において強い疲労感を覚えることもあります。
エンパス体質の人に見られる特徴
エンパスの人には、共通して見られる内面や行動の特徴があります。まず最も顕著なのが、他人の気分や空気にとても敏感であることです。誰かが落ち込んでいたり怒っていたりすると、それを自分のことのように感じてしまい、心のバランスを崩すこともあります。
また、争いごとを避ける傾向が強く、平和主義で人に優しく接しようとする一方、自分の気持ちや疲れを後回しにしてしまうことが多く見られます。テレビや映画の感動的なシーンで涙を流したり、動物や自然とのつながりに強い共感を抱いたりすることも多く、豊かな感受性を持っています。
人から「話しやすい」と言われることが多いのもエンパスの特徴です。無意識のうちに相手の感情を理解してしまうため、他者は自然と心を開きやすくなり、悩み相談をされやすくなる傾向があります。
エンパスの顔つきや外見の傾向
エンパスには、外見にもある種の傾向があるとされます。科学的根拠はありませんが、スピリチュアルな観点では「目」に特徴があるとよく言われます。優しく澄んだ目をしていたり、目力が強いのではなく、静かで穏やかな印象を与える目元をしている人が多いとされます。
顔立ちは全体的に柔らかく、鋭さよりも親しみやすさ、安心感を与える雰囲気を持っていることが多いです。人から「癒される」「一緒にいると落ち着く」と言われやすい外見の持ち主であることも、エンパスの性質を反映していると言えるかもしれません。
ただし、こうした印象は必ずしも顔立ちそのものというより、「内面の優しさがにじみ出ている表情」である場合も多く、共感性の高い性格が外見にも自然と表れてくると考えられます。
HSPとの違いと共通点
エンパスと混同されがちなのがHSP(Highly Sensitive Person)です。HSPとは、環境刺激に対して非常に敏感な気質を持つ人を指す心理学的な概念で、1990年代にエレイン・アーロン博士が提唱しました。
HSPもまた、人の感情や音、光、匂いなどに敏感であり、ストレスを感じやすいという点でエンパスと共通しています。ただし、HSPはあくまでも「神経系が敏感に反応する体質」であり、スピリチュアル的な意味合いは持ちません。
対してエンパスは、感情やエネルギーそのものを「受け取ってしまう」レベルの共感力であり、魂の感受性に関わる概念として語られることが多くなります。簡単に言えば、HSPは神経の敏感さ、エンパスは感情やエネルギーへの同化的な共鳴という違いがあると言えるでしょう。
なお、HSPの中にエンパス的な性質を強く持つ人もいれば、そうでない人もいます。そのため、自分がHSPかエンパスかを判断する際には、単なる音や光への過敏さだけでなく、「人の感情を吸収してしまうほどかどうか」を基準に考えるとよいかもしれません。
逆エンパスとは何か?
逆エンパスとは、他人の感情を読み取る能力ではなく、他人に感情的な影響を与える体質を持つ人を指す言葉です。相手の本音や心の奥にある未解決な感情を“引き出してしまう”力を持っており、自分の意思とは関係なく、他人の感情を動かしたり揺さぶったりすることがあります。
この力はコントロールが難しく、本人にとっても生きづらさの原因になることがあります。とくに、自分の言動がなぜか誤解されたり、敵意や嫉妬を集めてしまうという経験を繰り返してきた人は、自分が逆エンパスである可能性に気づくことで、その現象の意味を理解できるかもしれません。
エンパス体質との向き合い方
エンパス体質の人は、その高い共感力によって多くの人の助けになりながらも、自分自身が疲弊しやすいという側面を持っています。そのため、まずは「自分の感情」と「他人の感情」を切り分ける意識を持つことが大切です。
静かな時間を大切にし、自然に触れたり、一人の時間を確保したりすることで、心身のバランスを保つことができます。また、自分の境界線を意識する練習を重ねることで、感情に巻き込まれることが少なくなり、より健やかに過ごすことができるようになります。
エンパス体質の共感力の高さは、才能でもある
エンパスは「共感力が高すぎる人」として、生きづらさを抱える一方で、その感受性が多くの人に安らぎや理解をもたらす存在でもあります。顔つきや雰囲気ににじみ出る優しさ、繊細さは、まさにその内面の豊かさの現れです。
HSPと同様に、無理をせず、自分のペースで過ごすことが何よりも大切です。自分の感じる力を否定せず、上手に向き合っていくことで、その特性は大きな力となってあなた自身の人生を豊かにしてくれるはずです。
エンパスと逆エンパスのどちらに当てはまるかのチェック表も用意しました。