【保存版】部屋の臭いを消す方法 リセッシュよりもやるべきこと

部屋に入った瞬間、「なんか臭う…」と感じたことはありませんか?多くの人がこうした時、リセッシュやファブリーズなどの消臭スプレーを手に取り、匂いを一時的にごまかしてしまいがちです。ですが、これは“臭いの根本原因”を放置したままにしているに過ぎません。
本当に部屋の臭いを消すためには、正しい順序で対処することが大切です。リセッシュに頼る前にやるべきことを、詳しく解説していきます。
ステップ① 臭いの元を取り除く
最初にやるべきは、「臭いの発生源」をなくすことです。部屋の臭いの多くは、目に見えにくい汚れや習慣の中に潜んでいます。
テーブルの汚れに注意
特に多いのが、食卓テーブルやダイニング周りの汚れです。食後にテーブルを拭かずに放置すると、食べ物の油分や汁が染みつき、時間とともに嫌な臭いを発するようになります。さらに、テーブル上に放置された手紙や新聞、レシートなどの紙類にも、飛び跳ねた油や食べ物の臭いが吸着していることがあります。
そして忘れがちなのが台拭き。何日も使っている布巾は、雑菌が繁殖しており、むしろ臭いの原因になることも。臭いが気になる場合は、台拭きも煮沸消毒や定期的な取り換えが必要です。
床も見落とせない臭いの温床
床には食べ物のカス、足の裏からの皮脂汚れ、外から持ち込まれた汚れなど、さまざまな臭いの原因が付着しています。掃除機をかけるだけでは取りきれないため、定期的な水拭きや床用洗剤での清掃が効果的です。特にクッションフロアやカーペットは臭いを吸収しやすいため、こまめに手入れをしましょう。
ステップ② 吸着した臭いを断ち切る
臭いの元を掃除した後も、部屋のあらゆるものに“臭いが染みついている”ことがあります。
衣類・布製品・カーテンなど
例えば、焼き肉やカレーを作ったあと、カーテンやクッション、衣類に臭いが染みつくのはよくあることです。リセッシュをスプレーすれば一時的にごまかせますが、時間が経つとまた臭ってくることも。根本解決には洗濯が最も効果的です。
特にタバコ臭や油煙は、水分と結びついて染み込みやすく、天日干しでは分解できない油性の成分が残ります。洗えるものは洗い、洗えないもの(カーテンやマットなど)は業者のクリーニングも検討しましょう。
エアコンの内部が臭うことも
見逃されがちなのがエアコンの内部です。室内の臭いがそのまま吸い込まれ、フィルターや内部の熱交換器に蓄積してしまうと、運転するたびに臭いを撒き散らすことになります。よくエアコンのカビは汚れの問題が話題になりますが、室内の空気を吸って吐き出しているエアコンは、カビなどが発生していないとしても部屋の中の嫌な臭いがする空気も吸っているのでそれの影響で匂いが再度噴き出されることもあります。
多くの機種には「お掃除機能」や「内部乾燥機能」が付いていますが、それでも臭いが消えない場合はエアコンクリーニング業者による分解洗浄が有効です。
ステップ③ 空気の入れ替えでリセット
臭いの元を取り除き、染みついた臭いを断ち切ったら、最後に部屋全体の空気を入れ替えましょう。
換気の重要性
窓を開けて風の通り道を確保することが、もっとも手軽で確実な空気リセット方法です。最低でも1日10〜15分程度、対角線上の窓を開けるのが効果的です。
換気が難しい場合は、空気清浄機の強モードや、エアコンの換気機能、サーキュレーターなどを活用しましょう。これによって、室内にこもった湿気や生活臭をしっかり排出できます。
リセッシュは最後の手段であり仕上げ程度に
もちろん、リセッシュや消臭スプレーが悪いわけではありません。リセッシュなどの吹きかけるタイプの消臭剤にも「臭いの元から消臭」というようなキャッチは入っていますが、拭き取ったり洗い流したりして完全に臭い物質がなくなっている状態と比べればそこまでではないです。一部の臭い成分は分解されているかと思いますが、その他の「臭いを隠す」だけでは根本的な解決にはならないことを理解しておく必要があります。スプレーはあくまで仕上げの香りづけや来客前の応急処置として使うのが正しい活用方法です。
部屋の臭いをなくす3ステップ
これが、部屋の臭い対策の本質的で、長持ちする方法です。「最近部屋が臭う」と思ったら、まずはこの3つの手順を見直してみましょう。それが、消臭剤よりも確実で気持ちの良い生活空間をつくる第一歩です。
参考:部屋の臭いをごまかさずに消す方法 原因と3つの対策(家事と育児と仕事)